すこやか春夏号No.20
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の2つに分けられ、それぞれ異なるはたらきで体をコントロールしています。呼応し、日中の活動時や運動時、ストレス下で優位となる神経です。一方、副交感神経は、安心・安全で平穏な状況に呼応し、食事中や夕方から夜間に心身をリラックスへ誘う神経です。交感神経はアクセル、副交感神経はブレーキの役目と例えられます。自律神経は「交感神経」と「副交感神経」交感神経は、緊張や興奮、危険や恐怖に2つの神経は電気のスイッチのように、どちらか一方にカチッと切り替わるわけではありません。シーソーのようにバランスをとり合っていて、状況に応じてどちらか一方が優位になりバランスをとっています。たとえば、体を動かすときはより多くの酸素が必要です。そのため、交感神経が優位になり、気管支を広げて多くの酸素を取り入れ、心拍数を上げてその酸素を全身に届けようとします。緊張しているときに汗をかいたり、のどが渇いたりするのも交感神経のはたらきです。一方、体を激しく動かす必要がない時は酸素を多く必要としないため、呼吸は深く遅くなり、心臓はゆっくりと動くため血圧が下がります。食べたものを消化するため胃腸のはたらきが活発になったり、排泄が促されたりするのは副交感神経のはたらきによるものです。この自律神経のバランスを正常に保つことこそが、健康な生活を送るうえで重要なことなのです。【交感神経と副交感神経】      5腸心身を活動に導く緊張・興奮の神経収縮上昇速い緊張ぜん動抑制促進血管血圧心拍筋肉発汗拡張下降ゆっくり弛緩ぜん動促進抑制頭部の不調頭痛、抜け毛、目の疲れ・渇き、耳鳴り・めまい、口が乾くなど食事を飲み込みづらい、どもって話しづらいなど手足の不調肩こりや関節痛の悪化、皮膚トラブルなど内臓・消化器官の不調動機、胸の痛みや息苦しさ、吐き気、胃痛・腹痛、下痢や便秘、消化不良・お腹が張る、食欲不振など下腹部の不調尿トラブル、性機能障害、生理不順など末端の不調震え、冷え、しびれ、動かしにくいなど交感神経と副交感神経のバランスが大事交感神経自律神経の乱れから起こるさまざまな不調副交感神経心身を休息に導くリラックスの神経

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