すこやか 2024 秋冬号 No.21
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33333ⓇⓇⓇ ▼▼大豆をまるごと乳酸菌で発酵したもの(=ファイラクト)を電子顕微鏡で観察すると、小さな穴がたくさんあり、まるでスポンジのような構造に変化しています(図1右)。これは水溶性の食物繊維が乳酸菌のエサとなり消化されたためです。無数の小さな穴ができることで、表面積が増えます。実際に油を抱え込む量は、発酵をしていないものと比べるとおよそ2倍にもなります。発酵によってカタチが変化しただけではありません。乳酸菌に消化されず残った不溶性食物繊維には驚くべきチカラが生まれます。なんと色々な化学物質をがっちりと捕まえる(吸着)能力が備わるのです。例えば、何もしていない大豆の粉末に合成赤色着色料で色付けした水を通過させると、着色料は素通りしてしまいます。ところが、ファイラクトは着色料を捕らえ、透明になった水が出てきます(図2)。その他、青色着色料や農薬、環境ホルモンなども捕らえます。これは、不溶性の食物繊維が発酵によって変化して、性質が変わったためと考えられます。一般に食物繊維は、物質を絡めとる性質がありますが、大量の水で洗うと剥がれ落ちてしまいます。しかし、ファイラクトはガッチリと強固に吸着して離さないのが特徴です。食物繊維は発酵によって不思議なチカラが宿ることをご存じですか?大豆まるごとを16種類の乳酸菌で発酵させた「ファイラクトのチカラが最大限に!®」は、食物繊維発酵でパワーアップ!発酵食物繊維ファイラクト3®(図1)大豆の顕微鏡写真(図2)ファイラクト®の実験発酵前の大豆未発酵の大豆ファイラクト®着色した水を流すと…発酵後の大豆(ファイラクト®) ファイラクト®だと透明な水に!この実験の様子を動画でもご覧いただけます発酵食物繊維ファイラクト®のチカラ発酵でカタチが変化

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