すこやか22号
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11三大うま味成分の相乗効果イノシン酸作り方グルタミン酸グアニル酸15たんぱく質を構成するアミノ酸の一たんぱく質を構成するアミノ酸の一種で、数多くの食品に含まれます種で、数多くの食品に含まれますが、その中でも昆布や野菜、チーズが、その中でも昆布や野菜、チーズなどの発酵食品、味噌や醤油などのなどの発酵食品、味噌や醤油などの発酵調味料などに豊富に含まれて発酵調味料などに豊富に含まれています。います。母乳にも豊富に含まれており、その母乳にも豊富に含まれており、その濃度は昆布だしとほぼ同じ。うま味濃度は昆布だしとほぼ同じ。うま味との出会いは生まれてすぐ、赤ちゃとの出会いは生まれてすぐ、赤ちゃんの頃なのです。んの頃なのです。核酸の一種で、乾燥きのこ等に含まれま核酸の一種で、乾燥きのこ等に含まれます。その代表が、干し椎茸。生の椎茸はグす。その代表が、干し椎茸。生の椎茸はグルタミン酸しか含まれず、干すことによりルタミン酸しか含まれず、干すことにより生成されるのが特徴です。また、干すこと生成されるのが特徴です。また、干すことでグルタミン酸量も約15倍に高まります。でグルタミン酸量も約15倍に高まります。グルタミン酸、イノシン酸、グアニル酸は「三大うま味成分」と呼ばれています。グルタミン酸、イノシン酸、グアニル酸は「三大うま味成分」と呼ばれています。この三つのうち、アミノ酸系であるグルタミン酸と、核酸系であるイノシン酸やこの三つのうち、アミノ酸系であるグルタミン酸と、核酸系であるイノシン酸やグアニル酸をかけ合わせることによって起こるのが“うま味成分の相乗効果”。グアニル酸をかけ合わせることによって起こるのが“うま味成分の相乗効果”。個別に味わうよりも7~8倍強くなるといわれています。個別に味わうよりも7~8倍強くなるといわれています。「昆布×かつお節」の合わせだし、「香味野菜×牛肉」のフォンドヴォーなど、さ「昆布×かつお節」の合わせだし、「香味野菜×牛肉」のフォンドヴォーなど、さまざまな組み合わせが、料理により深い味わいを生み出しているのです。まざまな組み合わせが、料理により深い味わいを生み出しているのです。ルーローハンでは、「野菜×豚肉」でうま味を引き出しています。ルーローハンでは、「野菜×豚肉」でうま味を引き出しています。核酸の一種で、肉や魚など動物性の核酸の一種で、肉や魚など動物性の食材に多く含まれています。食材に多く含まれています。昆布からグルタミン酸をうま味とし昆布からグルタミン酸をうま味として特定した池田博士の弟子にあたるて特定した池田博士の弟子にあたる小玉新太郎博士が、かつお節から特小玉新太郎博士が、かつお節から特定したうま味成分です。定したうま味成分です。エネルギーを生むATPが分解されるエネルギーを生むATPが分解される過程でつくられますが、更に分解が過程でつくられますが、更に分解が進むと不味成分が増加。肉や魚の進むと不味成分が増加。肉や魚の腐敗につながります。腐敗につながります。鍋でたっぷりの湯を沸かし、冷えた卵を加えて8分茹で、すぐ水に取って冷ましておく。チンゲン菜は根元を切り落として5cm程の長さに切り、耐熱容器に入れラップをしてレンジで50秒加熱する。水にさらして、あら熱が取れたら水気を絞る。豚バラ肉は1.5cm幅の拍子木切り、たけのこと椎茸は1cmの角切り、玉ねぎは横向きの薄切り、生姜はみじん切りにする。フライパンにごま油を引いて弱火で熱し、玉ねぎを焼き色がつくまでしっかり炒める。生姜と豚バラ肉を加え、肉にも焼き色が付くまでさらに炒める。途中、豚の脂が気になるようであれば、キッチンペーパーで軽く拭き取る。たけのこと椎茸を加えて軽く炒め、Ⓐを入れ全体に絡ませてから水を加え、中火でひと煮たちさせる。アクを取ったら弱火にし、時々かき混ぜながらとろみが出るまで10分程度煮込む。皿に盛ったご飯にをかけ、殻を剥いて二等分したゆで卵とチンゲン菜を添える。お好みで糸唐辛子を乗せる。日本発祥「うま味」の正体とは?栄養士解説!近年注目を集めており世界共通言語ともなっている「うま味(Umami)」は、池田菊苗博士の研究によって発見された日本発祥の味覚。その正体を、今回使用した食材を例にして紹介します。22334455

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