すこやか22号
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睡眠の質を左右する脳内ホルモン睡眠の質を下げる生活環境に注意!日没光刺激分泌量睡眠の質は、睡眠ホルモンといわれるメラトニンと、自律神経の安定をもたらすセロトニンという2つの脳内ホルモンの分泌量やパターンが大きく関係しています。夕方以降、メラトニンの分泌とともに眠気を感じるようになり、分泌の高まる睡眠中は逆にセロトニンの分泌が減り副交感神経優位となり安眠につながります。朝方にはメラトニンの分泌が減り、セロトニンが分泌され始め、交感神経がはたらきだし覚醒していきます。これらのホルモンの切り替えがうまくいくことで、質の良い睡眠をえることができます。また、セロトニンはメラトニンの原料ですから、日中にセロトニンを作っておくことも大事になります。朝起きてすぐに日の光を浴びることでセロトニンの分泌が促され、体内時計のリセットにつながり、夜の眠りのリズムがととのいます。このリズムを乱さない生活こそが睡眠の質を高めることにつながるのです。自分では十分寝られているかNo20号※1:令和5年国民健康・栄養調査|厚生労働省※2:西川株式会社参照:自律神経については、すこやと思っていても、朝起きたときにだるさを感じたり、体のあちこちに痛みを感じるのは、脳や身体の疲労がとれていない可能性があり、睡眠の質が低いサインかもしれません。仕事や家庭のストレス、健康不安などから脳が疲弊し、自律神経のバランスが乱れることは、深い睡眠の妨げになります。一方、自由な時間が多い方は、起床時間や食事が不規則になったり、家にこもりがちになるメリハリのない生活スタイルも要注意です。体内時計が乱れ、寝つきの悪さや中途覚醒を引き起こすことになります。このように生活環境は、睡眠の質に大きく影響します。nishkawa睡眠白書2024|・熟眠障害:十分な睡眠時間にも関わらずぐっすり不眠症とは、入眠障害・中途覚醒・早朝覚醒・熟眠障害などの睡眠問題があり、そのために日中に倦怠感・意欲低下・集中力低下・食欲低下などの不調が出現する病気。不眠の原因はストレス・こころやからだの病気・薬の副作用など様々で、原因に応じた対処が必要。・入眠障害:寝付きが悪い・中途覚醒:眠りが浅く途中で何度も起きてしまう・早朝覚醒:早朝に目が覚めてしまいそれ以降眠れなくなる寝たという感じが得られない眠りに入るのに時間がかかる朝早くに目が覚めてしまう夜中に何度も目が覚める寝ているのに疲れが取れない朝昼  .i夜5   コラム■セロトニンとメラトニンの関係セロトニンを材料にメラトニンが作られるメラトニンセロトニン入眠障害早朝覚醒不眠症の不眠症の44タイプタイプ中途覚醒熟眠障害「不眠症」とは

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