すこやか22号
9/16

大切なのは腸内細菌の多様性夜のリズムが崩れます。腸内細菌が作り出す腸内環境が睡眠の良し悪しに影響するということです。このように睡眠は腸内環境に影響し、逆に腸内環境が睡眠に影響するというように、睡眠と腸内環境は、お互い様の関係なのです。腸内細菌叢の多様性と睡眠の関係性についての研究成果「概日リズム」という1日周期も報告されており、腸内細菌の種類が豊富な(多様性が高い)ほど、睡眠時間が長くなり、睡眠効率もよく、夜間の中途覚醒回数が減るなど「睡眠の質」がよくなることが示されています。また、別の研究では、ビフィズス菌が多すぎると、睡眠の質や精神状態に悪影響がある傾向もみられています。ある特定の菌種が多すぎるというのは、多様性が低いことを意味しています。人にとって、良い菌と言われる細菌種でもやはり適度さが必要ということです。腸内細菌達の豊かさ(多様性)を保ち、よい腸内環境を維持することは、よい睡眠への近道なのです。最後に、詳しく解説できませんでしたが、睡眠に重要なの生体リズムも腸内細菌の影響を受け、また腸内細菌もこのリズムの影響を受け1日の中で変化しています。やはり、腸内環境(腸内細菌)は睡眠の問題における大きなキーワードになります。腸内環境を適切に維持する活動は、現代社会で多くの人が悩みを抱える睡眠の問題へ対するアプローチの一つとして、希望となるはずです。睡眠感スコア睡眠感スコア   良良50*39UP!UP!2018161412100 摂取期間(月)1 2 Tetsugai O et al.. Mega J Case Rep. 2023; 6: 2001-2014 より作図201510■ 摂取前■ 摂取3カ月***起床時眠気疲労回復プラズマローゲンは、認知機能・脳疲労に有効な成分です。睡眠についてもその飲用効果が期待されています。睡眠感を調べる調査票を用いて、飲用後の変化を追跡した結果、飲用前に比べて睡眠感の改善が認められました。特に起床時の眠気と疲労回復の項目で改善がみられました。(1日目安量:プラズマローゲン1.0mg,17名の結果)改善良い「睡眠」は、「腸」を良くする良い「腸」は、「睡眠」を良くする逆に悪い「睡眠」は「腸」を悪くし、悪い「腸」は「睡眠」を悪くする。コラム* p<0.05, *** p<0.001***睡眠の質も改善!ホタテ由来プラズマローゲン

元のページ  ../index.html#9

このブックを見る