乳酸菌生成エキス研究室乳酸菌生成エキス研究室
腸まもる君の
腸内フローラをととのえよう

第1章: 腸内フローラを改善しよう

  • 【1】腸内フローラとは? 
  • 【2】ひとりひとり違う腸内フローラ
  • 【3】腸内フローラは3歳で決まる?!
  • 【4】努力しだいで改善できる腸内フローラ

【1】腸内フローラとは?

このところ注目されている「腸内フローラ」。これは、腸の中にすみついているさまざまな種類の細菌たちが美しく群れをなして、まるで花畑のようにびっしりと敷き詰められていることから呼ばれています。「腸内細菌叢(そう)」とも呼ばれます。細菌叢の「叢」は“くさむら”とも読みますから、 “フローラ”と同じような意味です。

腸内フローラをととのえることは、便通はもちろん、生活習慣病の予防・改善をはじめ、お肌のコンディションやアンチエイジングにまで関連し、私たちの健康と生活をよりよく保つことにつながります。

【2】ひとりひとり違う腸内フローラ

では、実際に自分の腸内フローラはどうなっているのか、どんな菌がどのくらいいるのか、そのあたりが気になるところですが、腸内フローラの構成は、実は千差万別で、ひとりひとり違います。

皆それぞれ指紋が違うように、腸内フローラの構成も違っていて、個性があるのです。

私たちの腸内フローラを形成しているのは、約200種100兆個といわれる腸内細菌たちです。世界全体に存在する腸内細菌は3万種といわれていますが、そのうち、どの細菌が自分の腸内フローラにすみつくのか、それは人によって違ってきます。

腸内フローラにすみつく腸内細菌たちは、「善玉菌」、「悪玉菌」、「日和見菌」の3つの種類に大別されます。善玉菌、悪玉菌と聞くと、正義の味方と悪者のようなイメージですが、実はこれは両者の特徴をわかりやすくするため、人間サイドが勝手に名付けたものです。実際には、細菌たちを単純に良い、悪いと区分できるものではありません。

ただ、ここではわかりやくイメージいただくために、あえて、善玉菌、悪玉菌の表現で説明することにします。 

理想的な腸内細菌の比率は、一般的な目安として、「善玉菌2:悪玉菌1:日和見菌7」だといわれています。

腸内フローラの7割を占める日和見菌は、どちらの味方につこうか常に様子をうかがっている腸内細菌です。

この日和見菌が、悪玉菌に加勢しないように、善玉菌の量を一定に保ち、悪玉菌の勢力を抑えるようにすることが大切になってきます。

自分の腸内フローラがととのっている状態かどうかは、腸内フローラ検査などで詳しくわかりますが、もっと簡単な方法があります。便の回数や状態で判断すればいいのです。

毎日1回排便があり、その色は黄色か黄色がかった褐色で、においがあっても臭くなく柔らかなバナナ状態。-----これなら、腸内フローラはととのっているよい状態です。

【3】腸内フローラ「3歳」で決まる?!

さて、すでにお伝えした通り、腸内フローラは、ひとりひとり、腸内細菌の構成が違っているわけですが、その組成ベースは、2~3歳ぐらいである程度決まってしまうことをご存知でしょうか。

大人の腸内フローラには100兆個もの腸内細菌がすんでいますが、胎児のときは誰しもが無菌状態です。赤ちゃんは生まれるときに初めて、お母さんの産道にいる菌や大便の菌などたくさんの細菌を浴びながら(飲み込みながら)誕生します

そして3歳児になるころには、ほぼ、自分の腸内フローラの構成が決まってきます。

ということは、その後、どんなに頑張ったとしても、腸内フローラを改善することはできないのでしょうか。

いえいえ、そんなことはありません。努力次第でよくなります。腸内フローラ改善は可能です。ご安心ください。

【4】努力しだいで改善できる腸内フローラ

私たちは日々、乳児期に形成された腸内フローラの組成を土台にして、腸内細菌を変動させています。腸内環境によい食べ物や生活習慣を心がければ、腸内は、体によい働きをする細菌が優勢になっていきます。

つまり、組成は変えられないけれども、食べ物や生活習慣によって腸内細菌の勢力図に変化を起こさせ、崩れた腸内フローラも改善できるということです。

腸内フローラの改善には、特に食べ物の影響が大きく、直結します。たとえば、食物繊維が多い、低脂肪の食事は、善玉菌の好む食べ物です。このような食事を多くとれば、善玉菌が増えやすくなります。善玉菌が優勢のときに、私たちの免疫力は強化されますから、こういった腸内フローラの状態であれば、風邪にもひきにくくなりますし、お通じもととのって、お肌の調子も上向き。気分的にもハッピー、健康で明るく過ごせます。

反対に、食物繊維の少ない高脂肪の食べ物は、悪玉菌の大好物。よって、揚げ物や甘いものばかり食べていると、腸内での悪玉菌繁殖をサポートすることになってしまいます。こうなると、免疫力は著しく低下しますから、不調を呼び込みやすくなります。

よって、赤ちゃんのときに構成された腸内フローラの組成が、たとえ貧弱だったとしても、健全な食べ物はじめ生活習慣を取り入れる努力をしましょう。そうすれば、腸内では、善玉菌の仲間たちが数を増やし、腸内フローラは改善されます。

ただ、現代人は忙しい人がほとんどです。腸内フローラは心配なものの、毎日充実した食事をとれない方も多いはず。そこでおすすめしたいのが「乳酸菌生成エキス」の活用。腸内細菌の種類・総数・バランスをととのえるため、継続することで腸内フローラの改善と安定が期待できます。(乳酸菌生成エキスとは)

-----------次の第2章では、腸内フローラの主役たち、もう一人の自分ともいえる「腸内細菌」と、その「腸内細菌を増やす」ことについて詳しくお話ししましょう。
参考文献:『「腸内フローラ」医者いらずの脅威の力』 藤田紘一郎著(宝島社)
『すべては腸内細菌で決まる!』 藤田紘一郎著(かんき出版)
『隠れ病は「腸もれ」を疑え!』 藤田紘一郎著(ワニブックス)
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腸まもる(45歳)

腸まもる(45歳)

腸まもる(45歳)

某研究所で、腸内細菌研究にいそしむ腸オタク。腸の大切さを啓蒙していくことを喜びとしている。

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