乳酸菌生成エキス研究室乳酸菌生成エキス研究室
冷えとり博士・川嶋朗先生のHotなお話
NO.3 ≪特別インタビュー≫

新型コロナのこと、秋バテのこと、お話ししましょう

「不調を呼び込まないためには、体を温めたり、腸をととのえたり、自ら免疫力を高める努力を」と”患者革命”を提唱する、川嶋朗先生にお話を伺いました。

新型コロナ、正しく知って、正しく防ごう

----新型コロナウイルスに恐怖を感じている人が多いですが・・・

重症化するとか、致死率とか、我が国で考えた場合ですが、新型コロナはたいしたウイルスではないと思っています。風邪のウイルスより少し強いくらい、でもインフルエンザよりはひどくない、 そう感じています。


 もちろん、人にうつしてはいけませんから、マスクや手洗い、3密をさけるなど十分な予防措置が必要なことは言うまでもありません。持病がある方や、高齢者は特に気をつけるべきですし、そういった方への配慮も当然のことです。

----体調に問題ない人は、インフルエンザ予防で大丈夫ですか?

十分なはずです。インフルエンザについてはワクチンも薬も治療薬もある状態で、2018年と2019年の1~2月の2カ月間で、死亡数は2000人超でした。一方、今回のコロナによる死亡数は日本全体で未だ1,400人に達していません。(2020年9月7日現在)


 ガンによる死亡数は年間で約30万人です。脳卒中や心疾患は10万人以上。インフルエンザ関連死は、年間で約1万人。交通事故死は4000人弱。高齢者によるお風呂の溺死は3000~4000人です。このように数字で比較すれば、コロナによる死をそれほど恐れる必要がないことがわかるはずです。


 自分はお風呂で死ぬかもしれないといつも心配している人は別ですが、そんなことはありえないと思っている人なら、コロナで死ぬことを怖がる必要はないのです。

今、社会は、こうした科学的根拠や専門知識で動いているのではなく、感情で動いてしまっています。発表される感染者数も、本来なら実数だけではなく、全体の検査件数や、症状のある人・ない人それぞれに、どのくらいの陽性反応が出ているのかなど、もう少し情報提供すべきではないでしょうか。

----日本の死亡率が低いのは国民性もありますか。

もともと手洗い習慣があること、スキンシップのない挨拶も影響しているでしょう。 そして日本人はまじめですから、外出自粛要請中は、予防対策に真摯に取り組み、頑張りました。そして素晴らしい結果も出たわけです。これは誇りを持つべきでしょう。

実はこうした状況は予想がつくことでした。2006年に夕張市が財政破綻しましたが、 医療費抑制のため、171床あった病床は19床に大幅減。総合病院は消え、いくつかの診療所が存在するだけになりました。夕張市民の約半数が高齢者だったため、当初は心配の声も上がりました。でも、実態は逆で、その後、現在に至るまで、総死亡率は変わっていません。

それどころか病気による死亡率は低下し、老衰死が主になってきています。病床は余り、医療費の増加も抑えられているのです。「こんな状況では、医者には頼れない。自分の命は自分で守らねば」と市民の意識が大きく変わったからです。

----言ってみれば、コロナ禍も同じ状況ですね。

そうです。今回、薬もワクチンもない。だから、「頼るものがないのだからウイルスを呼び込まないよう気をつけなくちゃ」という意識が皆に芽生えました。手も足も出ないコロナ禍の状況が、意識改革という意味では功を奏したわけです。 ですから、新型コロナの薬やワクチンが出てきたら、逆に死亡者が増えてしまうのではないかと危惧しています。

----緩んでしまうからですか?

そうです。安心して予防しなくなってしまうからです。治療薬やワクチン、頼れるものが出てくると、依存が始まってしまうかもしれません。よい睡眠、よい食事など免疫力を高めるあたりまえのことは引き続き心がけてほしいです。そして喫煙者には、この時期、自らの肺を傷めることを考え直しては?と問いたいですね。

----「乳酸菌生成エキス」で、腸内環境を日頃からととのえておくことも有効ですよね。

もちろんです。免疫の基本は、腸管免疫ですから。コロナ・ストレスでお腹の調子が悪くなっている方もいるかもしれません。そうなると有害菌がはびこる可能性がありますから、このようなときこそ、腸内環境はよくしておかなければいけません。リンパ系の免疫を高める意味でも「乳酸菌生成エキス」は役立つはずです。

----ところで、先生はインフルエンザにかかったことは?

ワクチンを打ったこともありませんし、かかったこともないです。「風邪やインフルエンザにはかからない」って根性で決めていますので(笑) 実は心の持ち様も大切なんです。「かかるんじゃないか」って思っているとどんどん不安が募り、リンパ系の免疫力が下がり、逆に不調を呼び込みやすくなります。

私の場合、かからないって決めていますし、インフルエンザの患者さんを診た後は、すぐに消毒しています。ウイルスが多少入ったとしても、免疫のバリアはいくつかあるわけで、それで食い止めているはずです。「乳酸菌生成エキス」も飲んでいますしね(笑)

冷えがダメなわけ

----先生が提唱されている温活も有効かと思いますが、冷えはなぜダメなのでしょうか?

体は冷えると温めようとして、交感神経系にスイッチします。すると血管が収縮し血圧が上がります。血糖値も上がります。免疫系では顆粒球が増えてきます。

顆粒球はバクテリアなど大きめの異物に対し反応する免疫系。これは多すぎると死滅する際、活性酸素を出すので逆に体を壊していくんです。冷えれば酵素の働きも鈍くなります。こうして免疫系も悪くなり、血流も代謝も悪化すれば、当然、病気にかかりやすくなる・・・冷えるとはこういうことなんです。
温めることは、すべてこの逆。リラックスもできますから、副交感神経が優位になって、ウイルスやガンから身を守るリンパ球が増えていきます。

つまり、温活はリラックスもでき、お金もかからずに免疫系をいいほうにも持っていける。いいことだらけです。やらない手はありませんよね。

----患者さんも冷えている方は多いですか?


 増えてきています。皆さん、 弱くなってきていますね。熱中症も増えてきていますが、これも冷えが関わっています。熱中症になりやすい人は実は冷え症です。

熱中症は体温調節が上手くできず、高い外気温にさらされ、体温が上昇することで発症する病です。こういう方は外気温が低いと低体温になってしまいます。つまり変温動物化してしまっているわけです。エアコンなどの環境下でずっと生活していると体温を調整する能力が育ちません。文明に依存して自己治癒力が低下している人が増えて、これが冷えの増加につながっています。

心に関しても同じこと。昔は近所のおじさんや親や先生にこっぴどく叱られたりして精神的にだんだん強くなっていきましたが、今、そうではないですからね。精神的にストレスに弱いタイプが増えている印象もありますね。

冷えてきた “秋バテ”

----弱い人が増えているから、以前にはない、先生が名づけ親である「秋バテ」症状も増えている?

増えていますね。秋バテには二つのパターンがあるんです。まず、夏バテの人がそのまま秋まで引っ張り込んでしまうパターン。


 もう一つは、夏は乗り切る体力があったけど、秋の気圧変化についていけずバテてしまうというパターンです。秋は酸素が薄い低気圧がたびたび来ますから、体はそれに耐えられるよう、体を副交感神経、つまりお休みモードにしようとします。だけど、日中は起きていなきゃいけない。体力ある人は交感神経にスイッチして頑張れるけど、体力ない人たちは負けてしまうわけです。体もだるいし、やる気も起きないという両方が現れてきます。

----秋バテを克服するには?

体を強くすることです。体力のない弱い方はまずは体力を温存、維持しながら、少しずつ負荷をかけていく、自分にとってちょっとだけきつい運動(下枠参照)ですね、それを繰り返していきます。すると1カ月くらいで回復して、自律神経のバランスも戻ってくるはずです。

川嶋朗先生おすすめの日常でできる9つの運動

①洗濯物を干すときは1つひとつしゃがむ

②炊事と掃除はつま先立ちで(ダイエットサンダルの使用も可)

③外出は大股で早歩き

④電車では座らない

(約20%エネルギー消費量増加。1日11時間以上座っていると死亡率40%増)

⑤駅、オフィス、買い物では階段を使う

⑥スマホは手の届かないところに置き、その都度対応

⑦食事は最低30回かむ(咀嚼による脂肪燃焼効果)

⑧入浴時、浴槽の中で手や足を思い切り突っ張って10数える(筋肉は6秒以上の負荷で筋繊維が増加)

⑨座る際には両ひざをしっかりつける(内転筋トレーニング)

----メンタルの克服法はありますか?

リラックスや気分転換できる方法を持っている人は強いです。そうでない人向けにはおすすめの2つがあります。「呼吸」と「夜のぬるいお風呂」です。自律神経は、自分ではコントロールできないのですが、この2つで何とかなります。日中でキツイと感じたときは、呼吸の吐く方を2倍長くしてみてください。これを10回ほど繰り返すと少し落ち着いてくるはず。夜は40℃以下のぬるいおふろで20~30分首までつかってみてください。

----腸活も有効ですよね。

もちろんです。心も体もボロボロだとしても、免疫を維持しようと思ったら、腸活は絶対に必要です。基本ですよ!

満足いく人生を送るためのQOD(クオリティ・オブ・デス=死の質)を考えよう

コロナ禍では、持病をお持ちだった芸能人の訃報もあり、死は突然やってくることを改めて感じた方も多かったはず。よりよく生きるために自分の死を考えることを提唱している、川嶋先生にアドバイスいただきました。

「死って忌み嫌うものではなく、われわれが一生の間に絶対行わなくてはいけない義務なんです。だから自分の人生が終わることを念頭において、生きる目標をもつというか、終わってもいいような準備をすべきです。

自分の①やりたいこと、②やれること、③やるべきことをやっておいて、自分が死んでも悔いが最小限になる準備は常にしておくことが大事ではないでしょうか。

そして、自分の死に際しての処置などはあらかじめ子供にも伝えておくことです。私の場合、寿命は69歳と決めて、着々と準備しています。落ち着いたら、行きたいところに妻とどんどん出かける予定です」


『医者が教える
 人が死ぬときに後悔する
 34のリスト

川嶋朗先生著
アスコム発行
1,210円(税込)
『SUKOYAKA』 No.6 秋号より転載

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川嶋 朗(かわしま・あきら)先生

川嶋 朗(かわしま・あきら)先生

川嶋 朗(かわしま・あきら)先生

神奈川歯科大学特任教授。医学博士。自然治癒力を重視し、近代西洋医学と補完代替医療を組み合わせた「統合医療」の第一人者。西洋医学では内科、腎臓病、高血圧などが専門。冷え研究の第一人者でもあり、「自分の理想的な死とは何か」を考えるQOD(クオリティ・オブ・デス=死の質)の提唱者。『心もからだも「冷え」が万病のもと』(集英社新書)など著書多数。共同研究テーマ:腎臓病・自然医療。

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