集中力UPと疲労回復に!ホタテ由来プラズマローゲン
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些細なことにイライラする、何となくやる気が起きない、集中力が続かない…これらは誰もが感じたことがあるのではないでしょうか。 最新の研究で、ホタテ由来プラズマローゲンを摂ることで疲労回復や集中力を高める効果があることが明らかになりました。 ここでは、その研究結果について、紹介いたします。
目次
プラズマローゲンとは
プラズマローゲンは、すべての動物の体内に含まれるリン脂質の一種です。体内にあるリン脂質のうちの約18%を占めており、特に脳神経細胞や心筋などに多く存在する、日常生活を送るうえで欠かせない成分です。
1995年にアルツハイマー病患者の脳(死体脳)でプラズマローゲンが減少している(図1参照)という研究が発表されて以降、多くの研究が重ねられてきました。プラズマローゲンの作用として、これまでに❶脳へのダメージ抑制、❷神経細胞の新生、❸学習記憶向上効果などがわかっています。
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さらに、軽度アルツハイマー病および軽度認知障害(MCI)患者の認知機能や記憶に関する改善、中等度・重度アルツハイマー病患者の認知機能や認知症の周辺症状の改善、パーキンソン病患者のQOLの改善などが研究発表されています。
■世界が認めたアルツハイマー型認知症症状の改善効果
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■パーキンソン病症状の改善に期待!パーキンソン病にもプラズマローゲン
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若年層を対象としたプラズマローゲンの経口摂取試験
医療法人社団ブックス BOOCS クリニック福岡、九州産業大学 人間科学部 スポーツ健康科学科、レオロジー機能食品研究所、九州大学 医学研究院 基礎医学部門 生体情報科学講座・統合生理分野からなる研究グループは、大学の運動部に所属する18~22歳の男子学生40名を対象に、4週間のホタテ由来プラズマローゲン経口摂取による二重盲検試験を実施しました。
その結果、ホタテ由来プラズマローゲンは、①睡眠改善②ネガティブ状態を軽減し、疲労回復③集中力を高めることがわかりました。
この研究結果は、科学ジャーナル Frontiers139 誌の最高峰で、インパクトファクターが 6.68 と高い Frontiers in Cell and Developmental Biology
に掲載されました。この研究に使用された高純度ホタテ由来プラズマローゲン含有食品、プラセボ食品は、(株)ビーアンドエス・コーポレーションが提供したものを使用しています。
掲載論文:https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fcell.2022.894734/full
試験概要
被験者 | 運動部所属の男子学生(18~22歳)40名 <内訳> ホタテ由来プラズマローゲン摂取群 20名 プラセボ群 20名 |
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期間 | 4週間 |
摂取量 | ホタテ由来プラズマローゲン群:ホタテ由来プラズマローゲン 2㎎/日 プラセボ群:ホタテ由来プラズマローゲン 0㎎/日 |
試験項目 | ①睡眠評価:アテネ不眠尺度を使用し、評価。 睡眠についての8つの質問に0点(問題なし)~3点(深刻な問題あり)の4段階評価で回答し、合計得点で睡眠状態を評価する。 ②気分評価:心理検査POMS-2を使用し、評価。 「怒り-敵意」「混乱―当惑」「抑うつ-落ち込み」「疲労-無気力」「緊張-不安」「活気-活力」「友好」の7項目について、0点(全くなかった)~4点(非常に多くあった)の5段階評価で回答し、気分状態を評価する。 ネガティブな気分状態を総合的に表す総合的気分状態得点は、この「友好」を除く6項目の得点に基づいて算出され、本試験では、この7項目と総合的気分状態得点を使用した。 ③集中力評価:内田クレペリン検査を使用し、評価。 制限時間内に単純な計算を繰り返し、処理能力や性格的特徴をチェックする検査法。企業の採用活動などに広く用いられている。 |
結果① 睡眠改善効果
世界共通の不眠症の判定法であるアテネ不眠尺度を用いて、投与前、投与開始2週間後、投与4週間後で睡眠の変化を調べたところ、ホタテ由来プラズマローゲンを飲んだグループは、睡眠が有意に改善しました(図2参照)。特に、もともと睡眠に問題があった人ほど、改善傾向が顕著でした。
この結果から、ホタテ由来プラズマローゲンは睡眠問題の改善に期待できると考えられます。
結果② ネガティブさを軽減し、疲労回復
気分の状態を評価することができる心理検査POMS-2を使用して、総合的な気分評価と7つの項目に分けて、ホタテ由来プラズマローゲン投与前後の気分傾向の変化を調査しました。
総合的気分状態の得点
投与開始から4週間後、ホタテ由来プラズマローゲンを飲んだグループとプラセボ食品を飲んだグループは、ともに点数が下がりましたが、ホタテ由来プラズマローゲンを飲んだグループの方がより点数が下がり、ネガティブさが軽減されたことがわかりました。
さらに、試験前からネガティブな傾向が強かった人ほど、改善する傾向が強くみられました。
7つの項目についての変化
POMS-2の7項目のうち「怒り-敵意」と「疲労-無気力」の2つの項目について、ホタテ由来プラズマローゲンを飲んだグループのみが有意に改善しました(図3参照)。特に、もともと「怒り-敵意」と「疲労-無気力」の2項目の傾向が強かった人ほど、大きく改善しました。
この結果から、ホタテ由来プラズマローゲンには怒りを緩和させ、疲労回復の効果があるといえます。
出典:Fujino M et al., Front Cell Dev Biol. 10: 894734 (2022).
(図3)
結果③ 集中力を高める
内田クレペリン検査を使用した検査では、ホタテ由来プラズマローゲンを飲んだグループは作業の中盤から終盤にかけて明らかに成績が上がりました。
内田クレペリン検査は時間経過とともに集中力が落ちて、作業量が低下することが一般的に知られています。今回の試験結果から、ホタテ由来プラズマローゲンは作業中盤の中だるみを防ぎ、終盤にかけての集中力を高めることが明らかになりました(図4参照)
すべての世代へ プラズマローゲンのさらなる可能性
今回の試験の結果から、ホタテ由来プラズマローゲンは、以下のような方におススメできる成分であると考えられます。
仕事に集中して、成果を出したいビジネスパーソン
集中力を保ち、パフォーマンスを上げたいスポーツに打ち込む方やアスリート
集中力が続かない、集中力が落ちていると感じている方
やる気が起きない、何もしたくない気分が続く方
些細なことにイライラしたり、「最近、怒りっぽくなった」と感じる方
なんとなく疲れている、疲れが取れないと感じる方
プラズマローゲンがアルツハイマー病患者の脳(死体脳)で減少していることが発見されてから、プラズマローゲンの研究の多くは、高齢者かつアルツハイマー病やパーキンソン病など主に神経性疾患を抱える方を対象に進められてきました。今回の研究は、疾患のない若年者(18~22歳)を対象に、ホタテ由来プラズマローゲンの1日当たりの摂取量を従来の1㎎から2㎎に増やして行ったことが特徴です。
このことから、ホタテ由来プラズマローゲンは、年齢や疾病を問わず、さまざまな世代の方が健康に生活を送るうえで必要な成分であり、特に集中力を要するすべての方の悩みを解決する鍵となる可能性を秘めています。