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Dr.に聞く~脳腸コラム~

心療内科医にきく メンタルヘルスを改善しよう

  • 初めてのプラズマローゲン

  • 脳疲労

  • 認知症

  • その他疾病

OECD(経済協力開発機構)の報告から、2020年の新型コロナウイルス感染症の拡大以降、世界的にメンタルヘルスが悪化していることがわかりました。そこで、心療内科医の於保哲外先生に、現状と改善策を教えていただきました。『ホタテ由来プラズマローゲン』の使用実例についてもご紹介します。

コロナ禍で増加 悪化するメンタル

——全世界に拡大した新型コロナ。於保先生はどう感じていらっしゃいましたか。

新型コロナは、未知のウイルス感染がどれほど恐ろしいものか、改めて教えてくれました。以前から、人類最大の脅威はウイルスだとはいわれていましたが、今回の世界的大感染でそれを実感しました。

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——コロナ禍では、誰しもが不安で、メンタルが悪化しました。

新型コロナは、私たちの“つながり”をも分断してしまいました。

ソーシャルディスタンスという「新しい日常」は、ふれあいやお互いの距離感を断つ方向で進みました。

ずっとオンライン授業が続いていた大学では、入学以来、学友たちと会ったことがない学生がいたり、働く人たちも、同僚とオンラインで会議や会話することが普通となり、付き合いが希薄になったといいます。人が集まる機会もめっきり減りました。

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こうした中では、孤立感や孤独感から不安を感じる人が増え、メンタルが悪化するのは当然です。

事実、アメリカのインディアナ大学の調査によると、アメリカ成人1000 人(18〜94歳)のうち、32%にうつ症状がみられました。日本も同じで、約3600 人対象の調査(※1)で、29%の人たちに、中等以上 のうつ症状が認められました。

※1 国立成育医療研究センター調べ


孤立感や孤独感からくる不安ばかりではなく、コロナ禍ではいつコロナに感染するかわからない。逆に自分が人にうつしてしまうのではないかという不安もあります。こうした不安がさらに、うつ症状を生んでいるといえるでしょう。

於保先生に教わる メンタルヘルス向上法

——自分で簡単にメンタルを向上させる策はありますか?

まずは「冷え」を遠ざけ、温めることから始めましょう。

これは、私の臨床経験での実感ですが、現代人は9割が冷えています。そして心の病に苦しんでいる患者さんはほぼ100%の確率で冷えている印象です。

体を温めることで基礎代謝が上がり、免疫力も上がります。まずは、冷たい飲み物はできるだけ飲まない、ぬるめのお湯に40分ほど半身浴、加えて、夜は早く寝る、ストレスはなるべく溜めないことなどを心がけてみてください。

次に、土の匂いがする自然環境から遠く離れないことです。自然には大きな癒しやエンパワーメント(励まし)の働きがあるからです。悪化したメンタルを引き上げるには、私たち人類がずっと昔に持っていた動物としての直感とか、感覚、生命力といったものを呼び覚ますことが早道なはずです。

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——治療の中では、『ホタテ由来プラズマローゲン』も使われていらっしゃいます。

私自身が2〜3週間、摂ってみて、頭のすっきり感を得ましたので、8年前から患者さんにもおすすめしています。『ホタテ由来プラズマローゲン』を研究開発された藤野武彦先生(九州大学名誉教授)の脳疲労の考え方が私の治療や方向性と合致していることも大きいです。

『ホタテ由来プラズマローゲン』による不安感の緩和例

概要

対象者 オボクリニック通院患者 20名
(内容や個人情報保護の観点を説明し、同意の得られた方)
摂取量 ホタテ由来プラズマローゲン 1.0㎎(1日2粒)
摂取期間 3カ月
  

クリニックには入院までは必要ないけれど、お仕事にはいけない、治療しながら復帰をめざす方が多くいらっしゃいます。今回は、月に1〜2回程度のカウンセリングと診察をしている20名にご協力いただきました。うつ病、統合失調症、双極性感情障害(躁うつ)など様々なタイプの疾患をお持ちの患者さんでした。

性格に関係する「特性不安」が変化

問診では、不安状態を測定する心理検査・STAIを実施し、特に「特性不安」(※ 2)の緩和が顕著でした。摂取前では、不安感が「非常に高い」状態の方が20名中18名(90%)でしたが、摂取後(3カ月後)には9名(45%)にまで低下していました。(グラフ【A】−1)


※2 特性不安その人の性格などに由来し、不安になりやすい傾向や性質のこと。特性不安が強いと特定の状況に対し他の人よりも強い不安を感じ、物事を難しく考えてしまったり、なかなか決められなかったり、緊張したり動揺したりする。

「特性不安」の変化は、人数だけでなく平均スコアでも見られました(グラフ【A】−2)摂取前は61点と不安の高い状態でしたが、摂取後は50点に低下。10点以上も改善が認められました。中には40点以上も改善がみられた例もありました。

この「特性不安」の検査項目の中でも、『ホタテ由来プラズマローゲン』摂取後、特に良好な変化がみられたのは、●安心感 ●混乱 ●緊張や動揺 ●考えすぎ ●あせり の項目でした。

「特性不安」は、性格が関係しているため、治療まで時間がかかります。ところが、少しの刺激で不安になりやすい患者さんのメンタルが緩和され、「非常に高い不安」を感じていた患者さんの人数も、3カ月で半数以下にまで減ったことは評価できるでしょう。

不安感だけでなく、「疲労度」も変化

      

 患者さんは、常に不安や緊張状態が続くため、心と体に疲れを感じやすくなっていますが、この「疲労度」についても、「特性不安」と同じように、『ホタテ由来プラズマローゲン』の摂取により1カ月目から疲労が低下しました。(グラフ【B】)

「緊張」「混乱」についてもよい結果が

      

気が張り詰めて、落ち着かない「緊張」の傾向にある患者さんが、『ホタテ由来プラズマローゲン』の摂取によって改善がみられました(グラフ【C】)

  

患者さんの「混乱」傾向も、改善されました(グラフ【D】)

『ホタテ由来プラズマローゲン』の印象

     

今回の調査では患者さんから、「1カ月飲用後、頭がすっきりしている感じがする」「飲むようになってから、人とふれあいたくなった。とてもいい」といった声が届いています。『ホタテ由来プラズマローゲン』が生理的にどのような反応を起こしているのか詳しくはわかりませんが、体を活性化する、エネルギーを上げるなどの働きがあるのかもしれません。患者さんに摂取いただくと、メンタル面が「マイルド」になる印象があります。治療の底上げとなって、その後の治療がやりやすくなる印象です。

  

量が増えてくるにつれ効かなくなってくる一般的な向精神薬と違い、治る力をサポートする気がしています。自然素材であること、副作用の心配がほぼないことも気に入っています。

お読みいただいた方へ 於保先生からメッセージ

コロナ禍で、世界中でメンタルヘルスの低下が叫ばれています。体を温める、自然から遠ざかりすぎない、その上で、『ホタテ由来プラズマローゲン』といった安全な成分を生活に取り入れてもよいでしょう。こうしたことで、ご自身のメンタルヘルスは確実に改善していくはずです。


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■於保 哲外(おぼ てつがい)先生

東京大学医学部卒業。東京大学医学部附属病院分院神経科、久徳クリニックなどを経て、オボクリニックを開院。「人間を診る」医療に取り組む。著書に、「ドクター・オボのこころの体操」、「病気が治りやすい人、治りにくい人」「大丈夫。あなたは必ず治る」(素朴社)など。