乳酸菌生成エキス研究室乳酸菌生成エキス研究室
腸博士・藤田紘一郎先生に聞く腸たいせつな話
No.5 ≪アレルギー≫

「浮気者」はアレルギーになりにくい

アレルギーはよく「コップの水」にたとえられます。人の体にはアレルゲンに耐えきれる許容量があります。その量を超えてしまうと、コップの水が流れ落ちるように、アレルギー症状が現れます。ただ、このアレルゲン許容量は人によってかなり差があります。腸内細菌叢の状態や免疫力の強さ、心のあり方、食生活によって、アレルゲンに対する許容量は大きくもなり、小さくもなります。

乳幼児期からアレルギー体質になりやすい方は、この許容量が小さくなりがちです。でも大丈夫。大きくするように努めればよいのです。

アレルギーの許容量を大きくするには、「浮気者」になることも大切です。もっともこれは、男女の話ではなく、アレルゲンになる物質に対しての話です。一途にのめり込む性格の人は、「これ!」と思うものがあるとひたすら愛し続けます。大人のアレルギーは、その一途さがアダになることが少なくありません。

「ばっかり食べ」は避けよう

私の知り合いの女性に、大人になってからバナナアレルギーになった人がいます。彼女は、バナナダイエットが流行したこともあり、毎朝、大好きなバナナを欠かさず食べていました。しばらくすると、バナナを食べるときまって、吐き気や下痢をもよおすようになりました。心配になった彼女が医療機関で血液検査を受けると、バナナアレルギーになっていたのです。

好物だったり、健康によいと聞いたりすると、毎日同じものを食べ続けてしまうことがあるでしょう。化粧品もそうです。「肌によい」と聞くと、ひたすら同じ化粧品を使う女性は多くみられます。ところが、アレルギー許容量の小さい人が、同一のものをとり続けると、“コップ”はすぐにいっぱいになってしまいます。

野菜や果物も同じです。これらは、腸内環境をととのえるうえで大切な食品です。しかし、体によいはずの野菜や果物が、ヒトによってはアレルゲンになることもあります。どんなによい食品も、同一のものを食べ続けることは避けましょう。さまざまな食品をバランスよく、日替わりでとることが大切なのです。

アレルギーを腸から治す方法

アレルギー性疾患に苦しむ人が増えてきています。これは「キレイ社会」がもたらしたツケだと私は考えています。周辺の菌を、みな「バイ菌」扱いし、除菌、殺菌を繰り返しているため、免疫機能が弱体化しているのです。

よって、アレルギーの克服を期待するなら次の3つを実践なさってみてください。

①殺菌・抗菌・除菌グッズを家から排除する。

②発酵食品を毎日食べ、腸を鍛える。

③土や自然と触れ合う。

アレルギー体質改善作用を持つ野菜もあります。レンコンは鼻水・鼻づまりを、クレソンには喘息の発作を、シソはアレルギー反応を和らげる作用があります。もちろん、これら食材も摂りすぎはNG。バランスが大切ですよ。

藤田先生が10年愛用している「乳酸菌生成エキス」とは?

profile

藤田 紘一郎(ふじたこういちろう)

藤田 紘一郎(ふじたこういちろう)

藤田 紘一郎(ふじたこういちろう)

東京医科歯科大学名誉教授、医学博士。専門は寄生虫学、熱帯医学、感染免疫学。マラリア、フィラリアなどの免疫研究のかたわら、「寄生虫体内アレルゲン」、「ATLウイルスの電線経路」の発見など多くの業績をあげる。また免疫学を下敷きにしたユニークなエッセイストとしても活躍。著書に『笑うカイチュウ』(講談社・科学出版賞)、『清潔はビョーキだ』(朝日文庫)、『腸内革命』(海竜社)、『病気にならない乳酸菌生活』(PHP文庫)、『腸で寿命を延ばす人、縮める人』(ワニブックス)など多数


当社は“腸の大切さをより多くの方にお伝えしたい”という先生のご意思に共感し、先生が長年続けてこられた啓蒙活動を少しでも引き継ぐべく活動してまいります。(藤田先生のご家族にもご了承いただいております)
なお、藤田先生のご出身大学であり、名誉教授も務められていた東京医科歯科大学の基金の理念にも賛同し、医学生育成にも微力ながら支援してまいります。

株式会社ビーアンドエス・コーポレーション

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